内縁関係にご注意

1.内縁の配偶者の地位について

配偶者は常に相続人という扱いを受けますが、籍を入れていない内縁の妻や内縁の夫は、
法律上では配偶者という扱いを受けることが出来ないのです。

ですので、内縁の夫の方が亡くなられた場合は、相続権は一切与えられません。

内縁の妻が、内縁の夫の方の財産を相続したいのであれば、
籍を入れて法律上認められた夫婦関係になるか、生前贈与をしてもらうか、
遺言書を書いてもらい相談者さまに全ての財産を相続させるということを
示しておいて頂かなければなりません。

2.財産分与について

内縁関係だと相続権は与えられませんが、長年生活を供にしてきたことから、
夫の財産も夫婦で築きあげた共有財産として考えて、
財産の半分くらいは相続出来るという考え方をするのもよく分かります。

しかし、財産分与というものは、
法律上で認められている夫婦にしか与えられていない権利
ということが、民法第768条で決められています。

ですので、内縁の妻は、財産分与を請求する権利すらないのです。

実際に夫が亡くなられた場合、法定相続人がいる場合、
財産分与というもの自体を請求することが出来ないのです。

基本的に財産分与は、相続人がいる場合は請求をすることが出来ないのです。

また、内縁の妻が夫名義の家にお住まいの場合は、
その家を追い出される可能性も出てきます。

3.特別縁故者について

内縁の夫である方に法定相続人が1人もいない場合は、
内縁の妻が特別縁故者として夫の相続財産を相続出来る可能性があります。
これは、民法第958条の3で決められています。

しかし、特別縁故者として相続をする場合は、
家庭裁判所に相続財産管理人の選任の申立てを行い、手続きを待たなければなりません。
それを行うには、いくらかの費用が掛かってくることも覚えておいて下さい。

4.遺族年金、死亡退職金について

遺族年金受給者には、内縁関係の配偶者も含まれます。
ですので、年金は受け取ることが出来るのです。

また、内縁の夫の方が会社に勤められている場合は、
死亡退職金を受け取ることも出来る可能性もあります。

5.内縁関係を長々と続けない

内縁関係でい続けるということは、それなりの理由があるのだと思います。

人によっては、そのうちにきちんと入籍をするからと、
先延ばしを続けられているような場合もあるでしょう。

しかし、内縁関係というものは、とても不安定で曖昧な関係ですので、
籍を入れるように強く言うことも大事です。

どうしても籍を入れないと決められているのであれば、
遺言書だけでも書いてもらうようにしましょう。

 

No comments


Leave a reply

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です