相続財産の調査~兄弟間トラブル多発

相続財産の調査~兄弟間トラブル多発

兄弟のうちの一人が親と同居しておられるご家族は多いのではないでしょうか。

実は、そういったご家族では相続トラブルが起こりやすいのです。

「お兄ちゃんは絶対お母さんの預金を使いこんでると思う。
こんなに遺産が少ないはずがないから。」

こういう相談が結構多いのです。

これに対して教科書的には、
「遺産分割調停を申し立てて、家庭裁判所に財産調査してもらいなさい」
ということになるのですが、そこに落とし穴があります。

確かに遺産分割調停の申立てをして実際に調停が始まると、
調停委員は、家事事件手続法第56条にて、
相続に関する事実調査や証拠を集める権限が認められているのです。

ですので一般的には、遺産分割調停を行えば、
家庭裁判所が相続財産がどのくらいあるかも調査してくれると考えられているのです。

しかし、家庭裁判所で1つの遺産分割調停に携わる人間の数には限りがあり、
相続財産を把握する調査も限られた方法でしか行うことが出来ません。

ですので、裁判所自体に相続財産を明確にすることが出来る
という力はないと思って頂いてもいいくらいなのです。

遺産分割調停の際に、相続人である対象者の話を聞いて問題があると感じたとしても、
その内容に信憑性があるかどうかの確認は、相続人である対象者に話を聞くというだけの手段になります。

また、この確認作業の際に、万が一対象者が回答を拒否したとしても、
強制的に相続財産の調査というものを行うことが出来ないのです。

遺産分割調停を行って相続財産を把握しようとしても、
ある程度遺産であると考えられるものを探し出し、
その根拠となる資料を提出し、調査委員たちを納得させなければなりません。

 

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